溶存する

僕が普段感じたことや考えたことを、つたない日本語を駆使して必死に伝えようとするため、自分自身に残しておくために文章を書いています。

部屋

恥や失敗や思い出や青さ、楽しかったあの頃だとか、悲しみに暮れて毎日泣いていた日々だとか、放心状態のままよくわからずたくさんの人と寝た時期だとか、そんなものがたくさん部屋の中に内在している。大好きだったあの人の写真や手紙はもう捨ててしまった一方で、あまり好きでなかったあの子からのプレゼントはまだ洋服ダンスに残っている。酔った勢いでうちに来た人がフローリングにぶちまけたビールの痕はまだイマイチ取れないし、言葉にできないような大切な友人たちの残していった面影は何一つもないし、部屋は僕一人のものである一方で形に残った痕跡と、記憶の中にしかない跡形もない印象が常に残ってる。

そんなものを一緒くたに取っ払ってしまおうと、掃除をしたり換気をしたりするものの、特に記憶に作用することもない。いつでも誰かを迎え入れたいいよう常に部屋の掃除をしておくと言っていた偉人もいたけれど、僕はなるだけ人が来る時しか掃除をしたくない。めんどくさいとかそういうのじゃなくて、ただ取っ払おうとしたものが掃除をするたび色濃く写ってくるから、イマイチ切り替えの下手くそな僕にはどうも難しさを感じてしまう。04:59に不意に気付いた部屋に落ちてた謎の物を拾うのも億劫だし、壊れた冷蔵庫の中身をどうこうする勇気もない。ずっと欲しくて手に入れたものもガラクタのようになったし、誰も彼も僕に呆れ返ってるだろうな、ごめんなさい。

 

僕を成り立たせてきた色んな周縁がこの部屋にはある。この部屋を飛び出す勇気もまだないし、一方で見渡すそれも持ち合わせていないので、どうも布団の片隅で丸くなる日々が続いてる。

今から過去に何かあった人たちに言及をする元気もないし、想いを馳せるのも疲れてしまうのでするつもりはないが、みんな生きてるかな。大丈夫かな。

 

寒空の下で冷えてくこの天井の高い部屋と、僕はあと何年か付き合うことになるのだろうか。普通というレールからも外れてしまい、高等遊民のようにフラフラと生きている。ダメだなと思いながらも、どうも一歩が踏み出せない。

ただ親父、母さん、俺は元気にやってるよ。やりたい事をやって褒めてくれる人もいるよ。

 

それだけ。

誰が飲んでったかもわからない、酔っ払いの口紅のついた空き缶を灰皿にして、レトルトカレーを温めるのを待つ日々にはもううんざりだし。溜まってくクレンジングや歯ブラシを捨てていいものなのかも分からない。何もわからない。それだけなんだけどね。

 

やっぱり自分が変わることから始めていかなきゃだと思う。中々「しんどい」と言われる僕だけど、多分これから先もずっと部屋は散らかりやすいのだけは確かだろうな。歯医者もサボっちゃったな。お酒もやめなきゃな。タバコもそのうち辞められたらな。朝起きる癖を付けなきゃな。生きてくのは簡単で自分を不安にさせる要素を一つずつ排除していけばいいんだな。それが最終的に自分自身にならないように生きなきゃダメだな。

 

 

嘘みたいにいつも訳の分からないところを見つめて話す僕だけど、みんな友達でいてくれると嬉しいよ。それじゃまた。

 

 

 

 

 

新年一発目の更新だったね。

去年も去年でなんか色々ありすぎて、少し疲れちゃったな。でも頑張らなきゃな。みんな頑張ってる?御涙頂戴なんて辞めて、すくすく怪我も病気もせずに生きてください。

では、またTwitterでお会いしましょう。

だいぶ乱雑に書いてしまったな。次こそは綺麗な文書を書こう。